
会社名
シナノケンシ株式会社
製品名
プレクストークポケット(PLEXTALK Pocket) Model:PTP1
製品の特徴、狙い
プレクストークポケットは、視覚障がい者/学習障がい者用の携帯型再生・録音装置です。
これはDAISY(デイジー)図書と呼ばれるデジタル録音図書を聴いたり、テレビやラジオの音声を録音・編集したり、音声住所録や簡単な録音メモを作成す るなど、日常生活を補助するための福祉機器です。シナノケンシはプレクストークという自社ブランドで同シリーズの製品開発を行っています。
従来は、高齢者など多くの時間を家庭内で過ごす人をターゲットに据置型のプレクストークを開発してきましたが、新たに学生や就労者など健常者と同様に学習 又は仕事をする人をターゲットユーザーとし、利用シーンを家庭内から学校・外出先に広げ、いつでも・どこでも使える小型・携帯型のプレクストークの開発を 行いました。
(視覚障がい者/学習障がい者用の録音用図書は 音声による情報提供として先進国を中心に福祉サービスが行われていますが、提供媒体は旧来のカセットテー プからCDへの切り替えが終了し、コンテンツのデジタルデータ化が進んでいます。一部の国では、PCユーザーへインターネットを使用してのコンテンツ配信 も実用化しており、CDを媒体とせず、PCから直接コンテンツをバックアップできるメモリタイプの小型・携帯型再生機のニーズが拡大しています。)
UDの配慮点
- 使う人の特性について
本製品を使う人は、以下のいずれかの障がいを持っている方です。- 視覚障がい者(加齢・弱視・色弱などにより視力が衰えている、目が見えないなど)
- 学習障がい者(ディスレクシア、書かれた文字が読めないなど)
aで高齢者など後天的に障がいを持った人は、難しい操作ができない(覚えられない)、パソコンが使えないなどという人が多いと思われます。よって、娯楽用途として簡単に使えるものを求めています。 aで弱視・色弱、bの学習障がい者は健常者と同様の生活を送っている人が多く、娯楽だけでなく学習や就労用途として便利に使えるものを求めています。 ターゲット
- 国内
- 学生、就労者 +高齢者(旅行や移動の際、持ち歩きに小さく軽い物)
- 海外
- 学生、就労者
- 持ち歩き使用(家庭内、屋外)
- 移動中・移動先にて読書する。(通学、通勤、旅行など)
- 移動先にて録音する。(授業、会議など)
- 工夫したポイント(使いやすさ、安全性、魅力)
- どこでも使える
寸法:縦112mm x横55mm x厚さ16mm、
重量:約110gの小型・軽量。

本体にはスピーカー(モノラル)とマイク(モノラル)を内蔵。上端にヘッドフォンと外部マイク用の入出力端子も装備しています。携帯型だけでなく据置型としても使用が可能です。


- 判別性
配色について、本体と操作キーはホワイト・ブラック2色のコントラストで区別しやすくしています。さらに、主要操作キーである「電源キー」「再生/停止 キー」「録音キー」には個別に色を指定し、他のボタンとも区別しやすくしています。主要操作キーだけ覚えれば最低限の使い方ができるようになります。
形状について、操作キーは本体面より若干凸になっているので、本体面をなぞったときにキーの有無が判断できます。「電源キー」「録音キー」だけは、操作中に誤って押してしまうことを避けるため本体面より凹んだ高さになっています。
さらに、「電源キー」と「5キー」のみ凸記号をつけ判別しやすくしています。 - 操作性
「再生/停止キー」を中心に親指で操作できるレイアウト。
「再生/停止キー」の表面はなだらかに凹んでおり親指が納まりやすくなっています。
キーを押した時にしっかりとクリック感が感じられるように調整しています。

- カラーバリエーション
障がい者向けの製品であっても外観にこだわりが重要と考え、カラーリングとしてパールホワイト、ブラックマイカ(メタリック塗装)の2色採用しました。コントラストを維持しつつ、外観的な魅力、好みで選べるうれしさを付加しています。 - 表示無しでも操作可能とするための配慮
- 音声ガイド機能:全ての操作に対して音声ガイダンスの応答 があります。また現在時刻や録音図書の経過、残り、合計時間情報、録音メディアの録音可能時間、バッテリー残量などの情報を音声ガイドで知ることができます。
- 音声合成によるテキストデータの読み上げ:テキスト/htmlファイルを音声合成エンジンで読み上げることができます。また、テキスト/htmlファイル内を段落・文・パーセントなど、様々な単位で移動することができます。(現在)
- どこでも使える
- いろいろなユーザーによる評価と改善について
開発段階でモックアップを試作し、ユーザーや有識者へのヒアリングを実施。使い勝手や改善するべきポイントを抽出しています。
例えば、初期デザインでは操作キーの高さは本体面とほぼ同じで、各ボタンの位置を判別するために溝を設たり操作キーの文字を太くするなどの対策を行ってい ました。モックアップによりヒアリングしたところ、キーを視覚的・触覚的に判別しづらい、さらに外観的魅力を下げていることが分かり、個々のキーを改善し 無駄な溝や太い文字をつかわずに判別できるようになりました。
その他
2色のカラーバリエーションでは、ブラックマイカの方が人気が高い。 好みだけでなく「弱視者にとってホワイトの範囲が広くなると見にくくなる。光の反射が強くなる。」という理由から選ばれています。




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