09 梶川 秀親さん(tunagu)

梶川さんインタビュー表題

信州ブランドフォーラム2010で「木祖村木製品開発のデザイン支援」

の事例発表をして頂いた梶川さん。

モノへのこだわりやご自身で運営されているWEBショップ「tunagu」のことなど

大変興味深いお話しを聞く事ができました。

ご経歴をお聞かせください。

・長野県木曽町開田高原 出身
・拓殖大学工学部工業デザイン学科プロダクトデザインコース専攻
・キャノンファインテック(株)<大型プリンター等の新商品デザイン開発>
・(株)ブリヂストン/ 小平テクニカルセンター<タイヤ新商品のデザイン開発>
・(株)ブリヂストン/本社コーポレー トコミュニケーション本部<グローバルブランドマネジメント業務>
・2009年

松本市にて、モダン和雑貨のネットショップ 「tsunagu」 を開業

現在、岐阜県多治見市に移転(tsunagu実店舗&カフェオープン予定)

・2006年

長野県デザイン振興協会 個人会員(専門家派遣事業)
<2008-2009年 県人材カレッジ⇒ブランド講師>
<2009-2010年 木祖村新商品開発支援>

当協会への入会のきっかけは?

ブリヂストン在職中に当協会の活動を知り、首都圏の企業活動の中で得られたデザインやブランドの知識・ノウハウ、又他企業の動向やトレンドを地方にフィードバックしていく事で、地域活性化に貢献したいと考えた為。

屋号『tsunagu』の由来は?

tsunagu ロゴ

協会の依頼でお手伝いした県下のブランドづくり講師を通じて、地方の産業にとって今一番欠けている事は販売する立場に立ってモノづくりをする事だと痛感しました。一方、不況下の消費動向では、購買基準が本当に価値あるものかどうかよりお得かどうかという事に目がむいていてこれが経済の発展の壁となっています。そうした状況において、モノを作る立場の人とそれを買って使う立場の人が今よりももう少し繋がっていく仕組みや受け皿が必要だと考え、両者の橋渡しの役割を果たす販売の事業をスタートしました。tsunaguは、正に作りてと使いてを結ぶというコンセプトをスレートに表す為に名づけました。

地元地域で活動する想いは?

都会から地方に戻ってみて初めて実感する現状というものがあります。もっと地場産業が新しいアプローチで活性化してほしいという理想と、なかなか状況が変わらない現実、頭では判っているが行動にうまく結びつかない点など、私自信の事業も含めて『自立的かつ主体的に』焦らず地道に活動を続けていく事が大切だと思います。
そして、tsunaguという事業がいつか、文字通り前向きに取り組む生産者の皆さんを応援してより質の高い商品を使う事で得られる使いての心の豊かさと、それを提供する事で得られる作りての経済的豊かさ、日本全体での質実両面の豊かさを循環させる事を使命として、これからも取り組んでいきたいと思います。

ブランドづくり支援活動の感想

梶川さん講演風景ほんの僅かなプロジェクトやセミナーなどでお手伝いさせてもらった所ですが、そこから感じるところはまだまだ県下のブランドづくりの活動は一過性で終わってしまう傾向がある気がします。
本気でブランドを作っていくには、
・外の良さをうまく取り入れ、中できちんとディレクションできるキーマンがいるか
・活動をきちんと情報発信できるか(全国区でのメディアの活用)
・活動を行う為の予算をいかに確保するか(行政との連携)
などといった事項が大切かと思いますので、その辺を強化して、5年・10年継続してブランド作りができていく事を期待します。

梶川さん流の良いモノの基準とは?

梶川さん流良いモノ

1)時代に合った新しさを取り入れているもの
2)品質・素材に妥協なくこだわっているもの
3)外観(機能をふくめ)に一工夫あるもの
4)(新しいけど)どこか懐かしいもの

当協会について

もともといろんな分野の協会がよくここまでまとまって様々な活動をされていると思います。事務局に方々には本当にお礼を申し上げます。協会自体も更なる活性化を期待しています。県下の若い世代や在京の県出身の学生の方などが、もっと気軽に活動に関わって盛り上げて頂きたいと思います。そして、協会の活動が形骸化せず永続的につながっていく為に、ボランティアベースの活動から更にもう一歩踏み込んだビジネスライクなしくみを提供できる様、深化していくとよいのではないでしょうか。(例えば、県とタイアップして商品化前提のデザインコンペ⇒中小企業庁とタイアップして海外見本市出展 など)

仕事の状況と今後の抱負

tsunagu サイトトップ 画像

ご承知のとおり、販売業(特に小売業)の状況は大変厳しい状況にあります。ことに、近年ネット販売の事業者は急増し競争も激化しており、開業後一年以上継続するショップの数はかなり少数というような状況です。こうした中、業界全体の安易なビジネス手法として、値引き販売(よくある実態の無い、当店通常価格より●●%オフ)が常識的に横行しておりますが、私どものお店では先ほど述べたとおり、作りての産業活性化のためにも一切値引き販売をしていません。このやり方は、今の消費者感覚からいくと、たしかに非常に難しい販売方法ではあります。しかし、それでもモノの価値をキチンと判って頂き、なおかつ私どものお店で購入して良かったとお客様に喜んで頂けるサービスと心配りを目指し、経営の厳しさも勉強しながら販売に励んでいます。また、ネットだけでは商品のよさも伝わりにくいので、2011年1月より、心地よい空間の提供も兼ねた小さなカフェ兼実店舗をオープン予定です。更に、今後は少しづつオリジナルブランドの商品を増やしていき、単なる販売ではなく商品のプロデュースにも領域を広げていきたいと考えております。

最後に梶川さんが思う良いデザインとは?

今までのデザインという言葉や概念にとらわれないモノ、生活や人をあたたかくしてくれるモノではないでしょうか。

お問い合せ先

梶川 秀親さん

tunagu(つなぐ)

〒507-0804 岐阜県多治見市坂上町10-1-201

TEL:0572-26-9472
FAX:0572-26-9472

URL:http://www.rakuten.co.jp/tsunagu49/
E-mail:kajio4949@grape.plala.or.jp

記:松本多希馬 (NetCom推進部会)


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