ワークショップ「カラーマネージメントセミナー」開催レポート

概要

セミナー風景

コミュニケーショングラフィックス研究部会(以下、CG研究部会)では、本年6月の協会総会での講演で好評を博した「カラーマネージメント」について、さらに具体的に掘り下げた内容でのワークショップとして「カラーマネージメントセミナー」を開催しました。今回の開催は、総会での講演を聴講した部会メンバーから「改めて基本中の基本であるカラーマネージメントの重要性を痛感した。ぜひしっかり学びたい」との声があり、講師であるセイコーエプソン株式会社・岩本康平氏へ依頼して実現の運びとなったものです。開催にあたっては、岩本氏より「参加者とコミュニケーションを取り意見交換をしながら進めたい」という強い希望があり、20名までの少人数ワークショップでの開催が条件となったため、この方針で企画・開催いたしました。当初2回の開催予定でしたが、岩本氏の情熱あふれる講義内容が所定時間に収まらず延長開催のご提案をいただき、また参加者からももっと詳しく聞きたい、試したいという声が出たため計3回の実施となりました。

開催詳細

●開催日時

第1回 2010年10月8日(金)/第2回 11月5日(金)/第3回 12月3日(金)

各回とも 14:00~17:00

●開催場所

第1回・第2回 塩尻市民交流センター「えんぱーく」401A・B会議室
第3回 松本市中央公民館「Mウィング」4-3会議室

●講  師

セイコーエプソン株式会社 技術開発本部 技術開発推進部 岩本康平氏

●アシスト

同 高橋宏一氏

●参加者

CG研究部会メンバー ならびに部会外協会員・協会外参加希望者
第1回 部会メンバー  8名 /部会外 10名 計18名
第2回 部会メンバー 10名 /部会外 10名 計20名
第3回 部会メンバー 10名 /部会外  8名 計18名

講義内容

● 日本のデザイン現場の現状――さまざまな制作(販売)現場からの情報を元に

● 注意すべき色温度・照明光・周辺環境色、視覚(文化・経験)のあいまいさ

● プリンター、モニター、カメラなどの色を合わせる

● モニターのキャリブレーションと印刷の実演

● Photoshop初期設定、プロファイル、ファイル開閉時の設定などの知識と実践

●  Photoshopのレタッチテクニック(全体調整項目、調整レイヤー、部分効果 etc.)知識と実践

● プリントの方法、設定(カラー管理カラーエンジン)

● RIPの基礎知識、JPGの基礎知識、フォントの知識

● 印刷業界の中のカラーマネージメント

●モニター(ブラウン管、液晶 etc.)の特徴、インク(染料,顔料)の特徴

●参加者持込の写真を加工して(インク、紙、データーが最高の状態での)印刷実演 ――など

ワークショップを終えて

岩本氏が実際に接して目の当たりにしてこられた全国の多種多様な業種・現場・クリエイターの状況を踏まえて、実際の現場の悩みや課題を熟知した上でのカラーマネージメント講義となりました。グラフィック・Web・印刷現場などさまざまな現場からの参加者が一堂に会する中、その誰でもがすぐに無理なく使えて役に立つ知識・テクニックが披露され、一同感嘆しきりでした。これまでさまざまなデザイナーや写真関係者など、プロ・アマ問わず情報交換を重ねてこられた岩本氏の「蓄積させていただいた情報を還元したい」「無用な悩みやトラブルから解放されてほしい」という熱い想いから、現場に即した内容の丁寧で分かりやすい解説と実践の場を与えていただくことができました、心より感謝申し上げます。今回のワークショップに協会外から参加した方の中で、これを機会に協会の取り組みに興味を持っていただけた方もいらっしゃいました。また岩本氏からも、協会の活動を通じてカラーマネージメントを普及させるために今回の資料を活用して構わないとのご意向をいただきました。デザイン振興のあり方のひとつとして、カラーマネージメントへの取り組みの輪を広げていくことは、協会としても意義深いことではないだろうかと実感したワークショップでした。(文責:CG研副部会長・波田野岳彦)


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